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kiss(のだめ) [のだめカンタービレ二次小説(短編)]

めざましく進化していくのだめを見ていると

俺は何故か不安になる。

なにもかも吸い込んでしまいそうな吸収力。

独特の何かを感じ取る感性。

きっと天才というものはこんなものなんだろう。

常人には理解できない奇行と飛び抜けた才能。

俺が感じてるには不安じゃなくて嫉妬なのかもしれない。

上をめざせと言ったのは俺なのに。

「どうしたんデスか?」

弾いていた手が止まる。

「なんでもない」

「怖い顔してましたヨ」

「おまえって・・・」

自分の才能に気付いていないのか?

という言葉を言いたくない。

のだめは感性が強すぎてそれがまっすぐにピアノ

表れてしまう。良くも悪くも。

「のだめ、もっと集中しろ」

「ハイ」

まるで師弟関係のような俺達。

それが俺達本来の関係をギクシャクさせてる。

同じ世界にいる楽しさと難しさ。

もしどちらかが音楽に関係してなかったら

普通に付き合えるんだろうか?

ジャンとゆうこさんのように。

「ちょっと休憩するか?」

俺のそんな言葉も聞こえてない。

放っておいたら朝まででも弾いている。

集中力も半端じゃない。

俺がソファーで腰掛けてるのに気付いたのは一時間以上

経ってからだった。

俺は出来る事をしたいと思っていても

のだめには余計な事なのかもしれない。

一緒に居る意味を成さなくなってきてる気がする。

「あれ?真一くん横に居たんじゃないんデスか?」

「一時間以上前からここに座っていたよ」

「全然気付きませんでした」

「別にいいけど・・・」

拗ねた態度の俺の首に手を回す。

大きくて白い綺麗な手。

美しい音楽を奏でる魔法のような手。

重なる唇。

「のだめのは挨拶じゃないですヨ」

前に事まだ根に持ってるのか・・・。

思わず苦笑いする。

「挨拶で唇になんかしねえだろう」

「そうデス。のだめだけの特権なんですよ」

自然と触れ合える不思議さ。

例えぶつかり合う事があったとしても

離れたくないと思うのは

やっぱりこいつが好きだという事なんだろうな。











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