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秘密(8) [のだめカンタービレ二次小説]

シュトレーゼマンは実家の扉の前にしばらく立っていた。

やはり思い切りがつかないのだろう。

帰郷しなかった事を非難されるかもしれない、

それどころか彼の存在自体を否定されるかもしれない。

その恐怖で動けないのだ。


親友が亡くなった時よりも弱々しくて落胆した姿が

とても哀れに見えた。

ーコンセルヴァトワールー

「オクレール先生、どこか具合が悪いんデスか?」

数日後の授業でもオクレールはどこかしら

集中にかけていた。

「いや、すまない。大丈夫だよ」

誤魔化すようにオクレールは笑った。

「もしかしてミルヒの事ですか?」

のだめはしばらく迷ったが咄嗟に口から出てしまった。

「ミルヒ?」

オクレールは目を丸くして聞いた。

「あっ!すいません。シュトレーゼマンデス」

のだめは慌てて言い直した。



「・・・・・・・」

オクレールは何か言おうとしたが

口を押さえてしばらく考え込んでいるようだった。

のだめは演奏を止めてその様子をじっと見ていた。


「・・・・・メグミ、キミを信じていいのだろうか?」

「どういう意味デスか?」

いつになく真面目で怖さを感じるようなオクレールの表情に

のだめは戸惑いながら言った。


「他言しないと約束して欲しい。キミの彼のチアキにも」

真一くんにも・・・・

のだめは少し迷った。

しかし、オクレールのただならぬ様子に承諾した。


「絶対、誰にも言いまセン、約束します!」

のだめは自分の小指をオクレールのそれと絡めた。

「それは一体何だね?」

「日本での儀式みたいなものデス。約束を絶対破らないと誓うというか」


「なるほど」

納得したように何度も頷いた。

 
「私の思い違いなら良いのだけど彼はもしかしたら・・・」


「・・・・・・・!!」

のだめはオクレールの思ってもいなかった話の内容に衝撃を受けた。






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